沖縄レポート(宮古島)

今回初めて訪れた宮古島。
珊瑚礁の海に囲まれ、その海にいくつかの島を抱いた風景はとても魅力がありました。
「宮古島」とひとくくりにしてしまっていましたが、周囲には池間島、来間島、伊良部島などの島があり、また宮古島の中でも地域によって祭りの文化も違っていたりするようです。
できればゆっくりと滞在したい場所でしたが、今回は1泊だけという忙しい日程。
それでも、上映会のゲスト・楚南さんの案内のおかげで自衛隊基地配備計画の概要を知ることができました。

自衛隊配備反対の旗。
これに対して「賛成」の旗も立っていました。地域の分断の象徴のようで、その写真を撮る気にはなれませんでした。
 写真の遠くに見えている緑色の建物が自衛隊のレーダー基地。
このレーダー基地建設の際も、当初の説明にはなかった工事が発覚したそうです。
自衛隊も軍隊です。軍事機密という名のもとにさまざまな情報が隠されているのかもしれません。

レーダー基地のある小高い場所は「大嶽」と呼ばれている、宮古でも昔からの聖地。
レダーサイトの建造物が異様ですが、この建造物の近くが公園になっています。
子供用の遊具が設置されている公園の目の前に基地。
基地建設に会わせて整備されたのか、それ以前からあったものなのかはわかりませんが、公園そのものは少々荒れていて、人が来ていないのではと思いました。


こちらは千代田カントリークラブ。
自衛隊のミサイル部隊の配備場所候補となっている所です。
自衛隊誘致の計画を見越して用地購入、ゴルフ場建設という流れになっていたのではないかとの疑念があるそうです。
同じ土地でも防衛局に購入してもらった方が高く売れるということなのでしょうか。
また、宮古島の水源は地下水。
大規模な基地関連施設の建設による地下水の汚染も危惧されています。

そして、僕が宮古島を訪れた6月4日、サンケイ新聞が6月用地買収完了、8月工事着手というニュースを流しました。
住民はまったく知らされていない状況での報道に、楚南さんや同じ活動をされている方たちもショックを受けていました。
市長の下地氏は自衛隊誘致派。
先の選挙で再選を果たしたものの、投票数の三分の一を獲得しただけ。
その結果をもって自衛隊配備が住民に信任されたとは言えないという意見はもっともだと思います。
宮古島のことは僕も映画で初めて知ったのでまだまだ知識不足です。
上映会で映画を見て、楚南さんのトークを聞いて、自衛隊配備の実態を知っていただければと思います。

中島




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