スライド&トーク 辺野古〜やんばる〜宮古島

 2021年12月に、2年ぶりに沖縄を訪れました。
その時の様子をお伝えするスライド&トークを開催いたします。
 
 今回は沖縄県民の反対にもかかわらず新基地建設の強行が続けられている辺野古、オスプレイのヘリパッド建設が強行されてしまった高江、沖縄戦の遺骨混じりの土砂を辺野古の埋め立てに使うという問題でクローズアップされた南部、そして自衛隊基地が建設され、ミサイルなどの弾薬まで搬入されてしまった宮古島へも足を伸ばし、それぞれの地域で必死に活動されている方々にお会いしてきました。

スライド&トーク「辺野古〜やんばる〜宮古島」

日時:1回目 17日()14:00〜16:00
   2回目 26日()14:00〜16:00
会場:北杜市 明野総合会館 1階 多目的ホール

日時:3回目 23日()14:00〜16:00

日時:4回目 26日()13:30〜15:30

参加費無料
*コロナ対策のため、完全予約制となります。
 ご希望の日程、お名前、人数を以下のメールアドレスまでご連絡ください。
 yamanashi_henoko@yahoo.co.jp

今回のスライド&トークで予定している内容は以下のとおりです。

◇辺野古
 
コロナ禍で抗議活動を縮小している間に新基地建設工事が加速度的に進められ、沖縄本島の中でも貴重なサンゴ群落や、5,000種類以上の種が確認されていることから日本で初めてホープスポットにも認定された大浦湾が、毎日じわじわと破壊され続けています。
 活動を縮小しているとはいえ、カヌーでの海上行動は継続されていて、12月14日は海への土砂投入から3年目となってしまったので、それに抗議するために多くのカヌーメンバーが集まり抗議の声をあげました。
今回の報告では、辺野古の現状とカヌーメンバーの思いもお伝えできればと考えています。

◇やんばる・高江
 沖縄本島北部には「やんばるの森」と呼ばれている原生林が広がっています。
世界遺産登録で脚光を浴びていますが、そこは米軍の演習場でもありました。そのため米軍による廃棄物が森の中に大量に捨てられたままになっているのです。
その問題を追求している蝶類研究家の宮城さんにお会いしてお話を伺い、また、オスプレイのヘリパッド建設が強行されてしまった高江では、抗議活動のテントを訪れ、ヘリパッド建設の問題を伝えている方の案内でヘリパッド周辺を歩いてきましたので、今の北部の現状をお伝えしたいと思います。

◇南部戦跡〜宮古島
 南部戦跡を訪れるのは5年ぶりで、沖縄戦の遺骨まじりの土砂を辺野古の埋め立てに使うという問題でクローズアップされた鉱山、そして「ひめゆり学徒散華の碑」のある荒崎海岸を、長年沖縄戦の研究をされている方に案内していただきました。
美しい海岸にひっそりと刻まれた碑はゴツゴツとした岩場にあり、この岩場を学徒隊の少女たちが裸足で逃げ、そして死んでいった。
靴を履いていても尖った鋭さを感じる岩場を歩いて、初めてその凄惨な現実に思いを馳せることができました。

 昨年、地元の北杜市議会へ「南部の土砂を辺野古の埋め立てに使わないよう求める」請願を出したのですが、否決されてしまいました。
傍聴していて、北杜市議会ではまだまだ沖縄の問題を他人事としてしか捉えていないということに失望させられました。
おそらく、戦争に賛成か反対かと聞かれれば、多くの議員が戦争には反対と答えるでしょう。
でも辺野古の新基地建設の問題になると「反対」とは言わない。
そこに無意識の「沖縄差別」を感じました。
今後は地元の議会にもしっかりと伝えていきたいと思っています。

そして今回の沖縄滞在でもっとも衝撃的だったことは、宮古島などの南西諸島を最前線とするという軍事作戦を実際に米軍と自衛隊が立てているという事実が発覚したことです。

 宮古島へ行く前に「ひめゆり資料館」を見てきたのですが、「さすがにもうこんなこと(沖縄を戦場とした戦争)は起こらないだろう」という前提で資料館の展示を見ていた自分の危機感のなさを、宮古島の現実が見事にひっくり返してしまいました。

 何度も辺野古へ通い、基地建設が始まる前の宮古島へも足を運んだこともあります。
コロナ禍で現地に行けなかったとはいえ、ネットを通じて情報は取得していたつもりです。
それでも、沖縄が置かれている危機感をまったく共有できていなかったのです。
 南西諸島を最前線として米軍の海兵隊が作戦を展開し、自衛隊も米軍と共同して市街地をミサイルを搭載した車両で走り回りながら応戦する。
ではそこに住んでいる住民はどうなるのか。
「自衛隊には住民を避難させる余裕はない、自治体に任せるしかない」
それが自衛隊幹部のコメントです。
「さすがにもうこんなことは・・」と思っていた、ひめゆり資料館に展示されていた沖縄戦の写真が脳裏をよぎりました。

 もはや軍事力を容認するとか反対するとかという問題ではない、というところまで来てしまっているということです。
「安全保障」については様々な考え方がありますが、その壁を越えて、せめて沖縄を最前線にするなどという作戦は取り消してもらわなければなりません。
この問題は沖縄だけの問題ではないと、あらためて痛感しています。
私たちがどんな未来を作っていくのかを問われていると思っています。
たくさんの方のご来場をおまちしております。

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