大浦湾の自然と沖縄戦から学ぶ〜沖縄ツアー2023


 沖縄ツアーを今年も開催いたします。
昨年は
台風の影響で海へ行くツアーは全て中止となってしまいましたので、今年は6月に企画しました。

ネットなどで様々な情報に誰でもアクセスできる時代ですが、そういったオンライン上の情報を一旦リセットし、生き物である人間が自分の五感を使って得たものが本当に大切なのだと思います。
五感から得られる「情報」は人それぞれですが、そのどれもが貴重でかけがえのないもので、今必要とされているのは、そういった「小さな情報」の積み重ねなのではないでしょうか。

亜熱帯の豊かな自然や文化を求めて多くの人が訪れてきた沖縄ですが、光があれば影があるように、様々な問題を抱えざるを得ない状況もあります。
辺野古の新基地建設もそのひとつです。
沖縄の民意を無視して建設が強行され続け、そして、類まれな自然環境を日々破壊しています。

気候変動の様々な危機が多くの人たちの間で共有されるようになった昨今において、軍事によるCO2排出量は看過できないという指摘があります。
例えば、米軍のCO2排出量はルーマニア1国を超えるという試算もあるほどです。
また、軍事基地によるPFAS,PFOAといった化学物質による環境汚染も広がっていて、米軍基地が集中している沖縄では水源の汚染さえ発覚している状況です。
そのような、環境破壊と切っても切り離せない軍事基地のために、さらに大浦湾という生態系豊かな自然を破壊し続けているのが辺野古の新基地建設です。


沖縄県民だけでなく、県外の多くの人もその酷さに胸を痛めてはいますが、なかなか抗議活動の現場へは行きにくいという現実もあり、沖縄戦の歴史や大浦湾の自然から学ぶツアーを企画いたしました。

 大浦湾をカヤックやグラスボート、そして船に乗ってサンゴの上を泳ぐなど、実際に体で大浦湾の素晴らしさを体験していただく自然体験型のツアーは、自然の魅力を感じていただくのはもちろんですが、そこから遠くに見えている新基地建設の現場を眺めることで、人間による自然破壊と保護、そして軍事基地の意味などについて考える機会にもなると思っています。

 また、平和ガイドの方の案内で南部戦跡、そして北部の 護郷隊の足跡を巡るツアーも企画しました。
長年沖縄戦の研究をされている方と同行する戦跡は、ただ観光で訪れるのとは全く違った顔を見せてくれます。
そこから、本当の平和とは何なのかをあらためて考える一助になればと思っています。

また、抗議活動の現場へ行ってみたいという方には、ボランティアスタッフが同行することも可能です。
キャンプシュワブのゲート前や海上行動の抗議船への乗船もできます。

今回のツアーでは、車がない方でも参加しやすいように、現地にボランティアスタッフが常駐しバス停や宿泊施設への送迎を行ったり、ツアーのコーディネイトをする予定です。



◇◇◇ ツ ア ー 紹 介 ◇◇◇

6/29(木) 9:00〜16:00 平和ガイドと辿る、沖縄戦史・南部編



沖縄戦の時にもっとも激烈な戦争被害があったと言われている沖縄島南部。
摩文仁の丘やひめゆり平和祈念資料館などは多くの修学旅行生や観光客でにぎわっています。
その南部でも、人があまり訪れない海岸にひめゆり学徒隊が亡くなった碑が立っている場所もあり、また、沖縄戦の時の米軍や日本軍の動きをたどることによって、軍隊の本質というものが見えてきます。
「防衛」という 言葉に安易になびいてしまっている今、もう一度沖縄戦に学び、本当の平和とは何かを考えるきっかけになるツアーです。
そして、遺骨まじりの土砂を辺野古新基地建設に使うという問題でクローズアップされた鉱山予定地や、沖縄戦の時に「シェルター」として利用されたガマも訪れ、昨今行われた沖縄での「避難訓練」についても考えるきっかけになればと考えています。

平和ガイドを勤めてくださるのは恩納村で長く沖縄戦の調査を重ねてきた瀬戸隆博さんです。
少人数でのツアーですので、その時の参加者の方々の様子によって訪れる場所や時間などを検討してツアーを実施する予定です。

昨年のツアーの様子は以下のグーグルフォトのリンクからご覧いただけます。
 
参加費:大人4,000円 学生3,000円 子供2,000円
*別途、レンタカーやタクシーなどの移動費を人数で割って清算していただきます。
*入館料等は含まれていません。
参加資格:小学生以上
定員:12名
集合場所:名護市辺野古 民宿クション
ご注意:交通事情やその他突発的な事情により、内容が変更になる場合もありますのであらかじめご了承ください。
申し込み方法:メールにて
参加者全員の氏名、人数、年齢、代表者の住所/携帯電話の番号をご連絡ください。
予約可否を返信いたします。

メール kazuya.ak@gmail.com(中島まで)


去年のツアー参加者の感想です。

「今回のツアーで改めて沖縄の戦争の歴史、そして今も戦争に向かう動きがあること、この沖縄の平和を守っていきたいと改めて強く感じました。

私は沖縄出身で小さい頃から平和学習の機会もありましたが、大人になり、自分で積極的に学ぶことで新たに得られることもたくさんありました。また瀬戸さんがガイドして下さり、普段は聞けない観点からも学ぶことが出来ました。


ひめゆり平和記念資料館では、特に10代の将来の夢多き看護学生のまだまだ幼く可愛らしい写真と、その下に瞳の美しい人でした、○○で銃弾に会い亡くなりました、という説明に涙が溢れました。

また、牛島満司令官が、平和の礎には民間人軍人関係なくひとりの人間として記されている表現にも心動かされました。民間人も軍人も同じ人間です。戦争の当事者の方々は特にどれだけ苦しかったか、ただただ鎮魂を願います。牛島満司令官の優しくて立派な人柄だったと言われることと、その決断によって犠牲者が多く出た事実と、様々な見解がありますが今出来ることは、平和の大切さを どのように表現し伝えていくかだと思いました。


美しい沖縄の海や自然。ここが77年前、爆弾の降る、恐ろしい血の海になっていたこと、そして今も尚世界では戦争があること。


今日本政府は、有事に備えて軍事力を高めるという方向に進んでいるように感じますが、軍人がいた所ほど住民の犠牲が多いこと、これは戦争体験者の語りや事実からも明らかです。そのため有事の際に基地の多い沖縄はやその危険で沖縄本島だけでなく離島など豊かな自然のある場が基地建設の流れがある危うい現状があります。


きっと人間誰しも根本で戦争を願う人はおらず、平和を願っているのではないでしょうか。それを信じていますし、沖縄の美しい海、自然、人が好きだから、ご先祖さまの、沖縄の土地の想いの声を今と未来とにつなげていきたいです。そのあり方をベースにこのいのちで様々に表現していきたいです。そして皆さんとも沖縄の日本のそしてこの美しい地球で平和に共に暮らしたいです。」





 6/30(金) 10:00〜12:00 大浦湾カヤック体験*スノーケリングもOK!




 日本で初めて「ホープスポット」に登録され、世界的にも貴重な生物多様性が確認されている大浦湾。
その大浦湾に面した瀬嵩区で、長年自然体験ツアーを実施してきた「じゅごんの里」のカヤック体験ツアーです。
「じゅごんの里」代表の東恩納さんは、大浦湾を守るために自然体験ツアーを始め、ご自身は実際にジュゴンに遭遇されているという経験の持ち主です。
ずっと大浦湾を見つめ、その近くで生活してきた方にしか語れない言葉を聞きながらのカヤック体験は貴重な時間になるでしょう。

ツアーは、瀬嵩の浜から二人乗りカヤックを漕ぎ出し、大浦湾の入り口付近を海上散歩します。
インストラクターが同行するので初心者でもOKです。
また、水泳用ゴーグルやスノーケリングの道具をご持参いただいた方はハマサンゴ群落の上で泳ぐこともOK!
(*スノーケルセットは、スノーケリング経験のある方のみご持参ください。
スノーケリングは様々な危険もあるため、慣れていない方はおすすめできません。
泳ぐ時にはライフジャケットを着用します。)

また、大浦湾は、米軍の新しい軍事基地を作る計画が進められていて、貴重な自然を破壊し、戦争のための基地を作るということに多くの人が胸を痛めています。
カヤック体験の場所からは少し遠く離れていますが、日々進められている工事現場は見えています。
美しいけれど、絶妙なバランスの上にしか存在できない自然。
そしてその自然の破壊と保護の現場を、
実際に目で見て、五感で感じていただければと思っています。


参加費:大人4,000円 学生3,000円 子供1,500円
*参加費に含まれるもの(カヤック装備レンタル料、保険)
*二人乗りカヤックを使用しますので、お一人、または奇数人数でのご参加の方は他の方との同乗をお願いする場合もあります。
参加資格:小学生以上
定員:12名
集合場所:名護市瀬嵩(車のない方は辺野古バス停までの送迎可)
ご用意いただくもの
◇濡れてもよいウエア(肌の保護のため、長袖やロングタイツ着用お願いします。)
◇ウォーターシューズ
◇手袋(手の保護)
◇帽子(日差しが強いです)
◇飲み物(一人1L程度)
◇着替え(出発場所の浜から徒歩5分程度のところに簡易シャワーと着替えるスペースがあります。)
ご注意:自然の中での体験です。天候や海況によっては中止となることもありますのであらかじめご了承ください。
申し込み方法:メールにて
参加者全員の氏名、人数、年齢、代表者の住所/携帯電話の番号をご連絡ください。
予約可否を返信いたします。

メール kazuya.ak@gmail.com(中島まで)




6/30(金) 15:00〜15:40 大浦湾グラスボートツアー*スノーケリングもOK!




 沖縄県名護市東海岸大浦湾には 長さ50m、幅30m、高さ12mという巨大な青サンゴ群落があります。
海底から見上げるとまるで大きな山のようです。 その周りを泳ぐ色とりどり魚たちは、木々を渡る鳥のよう。
まさに竜宮城の世界です。 この大きさの群落になるには数千年もかかるといわれています。2007年に発見されるまで、誰にも知られずに大浦湾に眠っていたのです。
アオサンゴもジュゴンと同じく絶滅危惧種とされている世界的に貴重な生物。大浦湾のアオサンゴは現在わかっている中で、世界最大です。

その大浦湾を、船の中のガラス窓越しに海中を見ることのできるグラスボートで案内していただきます。

大浦湾に面した瀬嵩で自然体験ツアーを実施している「じゅごんの里」の協力で実施するツアーですが、通常のグラスボートツアーにはないオプションをつけています。

水泳用ゴーグルやスノーケリングの道具を持ってきていただいた方は、短い時間ですがサンゴの上で泳ぐこともできるというオプションです。

7/2(日)のスイムツアーと合わせてご予約いただければ大浦湾の自然を満喫できます!

(*スノーケルセットは、スノーケリング経験のある方のみご持参ください。
スノーケリングは様々な危険もあるため、慣れていない方はおすすめできません。

泳ぐ時にはライフジャケットを着用します。)

参加費:大人2,000円 小中学生1,000円
*未就学児は無料ですが、予約は必要です。
*募集締め切りは各日程の1週間前となります。
定員:12名
集合場所:名護市汀間漁港(車のない方は辺野古バス停までの送迎可)
 
ご注意:天候や海況によっては中止となることもありますのであらかじめご了承ください。
申し込み方法:メールにて
参加者全員の氏名、人数、年齢、代表者の住所/携帯電話の番号をご連絡ください。
予約可否を返信いたします。

メール kazuya.ak@gmail.com(中島まで)





7/1(土) 9:00〜16:00 平和ガイドと辿る、北部護郷隊の足跡




 
 沖縄島南部の戦争被害は広く知られていますが、沖縄戦終盤の北部で起こった沖縄戦の闇とも言える護郷隊のことはあまり知られていません。旧日本陸軍中野学校の青年将校が、沖縄中北部の10代の少年たちをゲリラに仕立て上げるという任務で沖縄に来て、実際に北部の山中に陣地を構えて米軍へゲリラ戦を仕掛けていたのです。
三上智恵監督のドキュメンタリー映画「沖縄スパイ戦史」で護郷隊は広く知られることになりました。
沖縄島北部というと世界遺産登録で脚光を浴びていますが、その反面、米軍が残置した軍事関連廃棄物の問題や、護郷隊の陣地跡などもまだ残っている場所です。
平和ガイドの瀬戸隆博さんは、恩納村での護郷隊の足取りを長年調査されていました。
当ツアーでは、護郷隊をテーマに北部の戦跡を辿る予定です。

昨年のツアーの様子は下記のグーグルフォトのリンクからご覧いただけます。

参加費:大人4,000円 学生3,000円 子供2,000円
*別途、レンタカーやタクシーなどの移動費を人数で割って清算していただきます。
*への入館料は含まれていません。
参加資格:小学生以上
定員:12名
集合場所:名護市辺野古 民宿クション
ご注意:交通事情やその他突発的な事情により、内容が変更になる場合もありますのであらかじめご了承ください。
申し込み方法:メールにて
参加者全員の氏名、人数、年齢、代表者の住所/携帯電話の番号をご連絡ください。
予約可否を返信いたします。
メール kazuya.ak@gmail.com(中島まで)





 7/2(日)9:00〜12:00 
船で行く!大浦湾サンゴ礁スイムツアー
 
 大浦湾のサンゴ礁スポットの近くまで船で行き、サンゴの上を泳ぐツアーです。
専門家のサポートなしでは体験できない大浦湾の海の中の風景を体験できます。
ミドリイシ、ハマサンゴ、アオサンゴなどの様々な形のサンゴや魚たちは、大浦湾の貴重さを語りかけてくれるでしょう。
サンゴたちの不思議な姿や鮮やかな魚たちなど、生命にあふれた海からほんの少し顔を上げると、遠くには辺野古新基地建設の現場が見えています。
「いのち」を生み出す海と踏みにじる軍事基地。
大浦湾は自然の不思議さ美しさを感じられる場所であり、そして人間のあり方が問われている場所でもあります。

今回、スイムツアーを引き受けてくださる船長さんは長年大浦湾を撮影してきた写真家の牧志治さんです。
牧志さんは写真家としてだけでなく、スキューバダイビングの指導員やガイドダイバーも経験され、海の自然についての知識も豊富な方です。

沖縄の海を、大浦湾を見つめ続けてきたナチュラリストの牧志さんと共に大浦湾の自然の中に身を置くことで見えてくるものがきっとあるはずです。

ツアーのあとは、近くのカフェで船長の牧志さんも交えて食事しながらみなさんの感じたことをシェアする時間も作る予定です。


参加費:無料(カンパお願いします!)
*船を出してくれるのは、長年、辺野古新基地建設に反対し、大浦湾を守ってきたヘリ基地反対協議会です。
カンパで運営されている団体ですので、できる範囲でのカンパをお願いします!
参加資格:小学生以上
定員:6名
集合場所:名護市汀間漁港(車のない方は辺野古バス停までの送迎可)

貸し出し品:ライフジャケット(船に乗船中、または泳ぐ時にも安全のため着用します。)
ご用意いただくもの
◇濡れてもよいウエア(肌の保護のため、長袖やロングタイツ着用お願いします。)
◇ウォーターシューズ
◇ウィンドブレーカー(濡れた後の船の上は少し寒く感じることもあります。)
◇手袋(手の保護)
◇帽子(船に乗っている時は日差しが強いです)
◇飲み物(一人1L程度)
◇着替え
◇水泳用ゴーグル
*スノーケルセットは、スノーケリング経験のある方のみご持参ください。
スノーケリングは様々な危険もあるため、慣れていない方はおすすめできません。
泳ぐ時にはライフジャケットを着用します。
ご注意:自然の中での体験です。天候や海況によっては中止となることもありますのであらかじめご了承ください。
準備の時間も含まれていますので、実際に海の上にいる時間は1時間半〜2時間程度となります。
申し込み方法:メールにて
参加者全員の氏名、人数、年齢、代表者の住所/携帯電話の番号をご連絡ください。
予約可否を返信いたします。

メール kazuya.ak@gmail.com(中島まで)



6/27(火)  抗議活動の現場訪問

6/28(水)  抗議船への乗船サポート







辺野古の新基地建設の現場では毎日、工事への抗議行動が行われています。
資材や土砂の搬入が行われているキャンプシュワブのゲート前では、コロナの影響で人数は少なくなってしまっていますが、連日座り込みが継続されています。
また、海からの抗議行動も毎日続けられ、カヌーや抗議船が出ています。
ゲート前に行くのはどうすればいいのか、抗議船への乗船とはどんな感じなのか、わからないという方向けにボランティアスタッフが同行や説明して対応しますので、ぜひ体験してみてください。
申し込み方法:メールにて
参加者全員の氏名、人数、年齢、代表者の住所/携帯電話の番号をご連絡ください。

メール kazuya.ak@gmail.com(中島まで)


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◇ツアーへの参加方法
 全て現地発着のツアーとなっていますので、参加したいツアーに合わせて、ご自身で飛行機や宿泊の手配をお願いします。
*飛行機などの手配の仕方がわからない方は相談に乗りますのでご遠慮なく連絡ください。

ツアーへの申し込み方法は、以下の「ツアー紹介」をご覧いただき、メールかグーグルフォームにてお申し込み、お問い合わせください。

◇ツアー参加へあたってのご注意
当ツアーは有志によるボランティアで運営しています。
通常の旅行会社のツアーのようにサービスを提供して利益を求めるものではありませんので、ご理解のうえ参加ください。
また、事故等についても同様の理由から責任を追うことはできませんので、ご理解のうえお申し込みください。
ツアー実施にあたってはご参加いただいた皆様のご協力もいただきながら充実した内容にしていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!


現地までの交通について
 那覇空港からツアー拠点の名護市までは、高速バスで1時間30分ほどになります。
以下のバス時刻表でご確認ください。


名護市内から辺野古まではバスで20分ほどとなります。

◇宿泊施設のご紹介
辺野古でしたら、ゲストハウス形式の「民宿クッション」がおすすめです。
男女別の相部屋で、一般2,000円、学生1,000円(朝食付き)です。
ご予約は 
e-mail tnffx484@yahoo.co.jp

名護市内にはホテルや民宿もいくつかあります。
名護バスターミナルに一番近いのは以下のふたつです。

◇ツアーについてのお問い合わせ
TEL090-9801-7814(中島)
e-mail kazuya.ak@gmail.com





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