映画『戦雲』北杜市上映会の感想。

 


7月28日の『戦雲』北杜市上映会&三上監督舞台トークへご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
今回、初めてWEBアンケートを実施し、みなさまからいだだきました感想を公開させていただきます。
今後も山梨県内で自主上映されますので、まだご覧になっていない方々へご紹介ください。
県内上映会情報はこちらです。
https://nirai-hokuto.blogspot.com/2024/06/blog-post_2.html

感想は以下となりますが、映画の内容に触れている文章もありますのでご承知のうえお読みください。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

ずっと観たいと思っていた映画を市内で観られて本当に嬉しかったです。 「〜島」という少し遠いイメージが「〜さんの住む島」と身近になりました。 戦争の足音が想像以上に近づいているのが衝撃でしたが、映画からは希望が感じられ、力づけられました。

山梨県北杜市 50代


いつまで経っても沖縄に犠牲を強いて、アメリカの言いなりになっている政治を変えられないことが辛く感じました。
それとは別に三上さんのトークの時間のおかげで、映画に入れきれなかったことをたくさん知ることができて映画のエピソードを掘り下げられて私にとっては良かったです。
山梨県北杜市 30代


沖縄に生まれ育った人であっても、人の数だけ意見があると思います。
立場に寄っても思うことは違うでしょう。
何が正しいとか、地元で困難に直面していない県外の人にいろいろ言うことはできないと思います。
どちらかに偏らず、沖縄で基地や米軍と日本政府の間で揺れ動きながら、それでも沖縄で暮らし続けている人達の思いを伝えようとする三上監督。
観る私達には、大きな力はなくても、まずは知ることが大事だと思いました。
山梨県北杜市 60代


自分の友人に向けて紹介した文章のコピペなので、節々がアンケートへの感想らしからぬ文脈ですがお許しください。とても良い機会を与えてくださりありがとうございました。
以下感想------
 三上監督といえば、『標的の村』とか『沖縄スパイ戦史』など今までもここ北杜市でも上映会があったし、ドキュメンタリー好きとしてはあちこちで情報を目にすることはあった。
だけど情けないことに、なかなか気持ちをそちらへ向けるのが苦しくて未見のままこの日を迎えた。
 だけど今回はなんだか行ってみようと思えた。
 鑑賞後の一言目は  『思ったよりしんどくなかった…」 だった。
 その後三上監督のお話を聞く機会にも参加できて、その感想は間違ってなかったと思った。
 ちゃんと三上監督の意を汲み取れたんだなと。
 イキイキした南西諸島に生きる人々の暮らしぶり、笑いや喜び、そこにも沢山の光が当たっていた。
生きることへの強さや豊かさや信頼、島と共に、先祖と共に生きてきた歴史や営み、そういうことが肌に感じるように伝わってきた。
 そしてそれゆえに、彼らが何を失うのかということがもっともっと深く見えてくる。
そしてそれは彼らだけが、南西諸島だけが失うものではないということも次第に深く理解していくことになる。
 これは沖縄問題でも南西諸島問題でもなく、目撃してしまった私たちすべての問題なのだ。
 それと劇中でアメリカの船が入港するのに反対運動をしている最中、石垣で継がれる歌を歌っていた。
 それを聞いていると、なんだかとてもら明るくて「これじゃwelcomeと思われちゃうんじゃないの?」と心配になった。
 これに関しても三上監督が解説してくれた。
 実はその曲は石垣の方言で歌われている隠語のようなもので、一見当たり障りない自然を謳った歌詞のようだが真意は「アメリカがみんな美味しいとこ持ってっちゃう」っていう皮肉たっぷりの詩なのだと言う。
 『戦雲』は6年に渡る1500時間もの取材素材を2時間に泣く泣く絞りに絞った珠玉の一滴なのだと言う。
 それゆえにどのシーンにも監督の意図やメッセージがつめこまれている。
 三上監督はもう反戦とかいうものの一歩先、もう一皮も二皮も剥けて違うステージを歩んでいた。
 「祈るだけでは平和はこないけれど、祈りなしには平和はつかめないのよ」と本作の語り部でもあり劇中にも登場する山里さんは言う。
 悲壮感や苦しみを訴えているだけではもう手遅れで、どんな未来を生きるのかそれに突き進むのみ。
 三上監督はその山里さんの言葉を借りれば「祈り」というものなのかもしれないという。
 どんな時でも歌って踊りながら、祈り、声を上げていく。
そんな生き様をオバアやオジイの姿から力強く受け取った。
 そして今回初めて三上監督のお話を直接伺うことができたのだけど、とても魅力的な方だった。
 テレビ局で働く側で見てきたこと、自分たちが知らずしてしてきた間違いを潔く受け入れて、方向転換していく様がすごくかっこよかったし、頭脳明晰で快活でユーモアと生命力があってとても素敵な方だった。
 もう振り切れてる!という感じが爽快で会場の空気が一気に力強く舵を取り出すのが手に取るように見えたお話会でした。
いろいろ雲が立ち込めた未来はあるけれど、みんな元気や目の前の一歩を歩み出す前向きさをもらって帰れる反戦映画は予想してなかったな。
 山梨はなんと10ヶ所も自主上映が予定されていて全国トップ、監督自身も「保守山梨が!」と驚くくらいだそうです。
会場で前作を見た人に挙手を求めたところもすごい人数の手が上がりまたまた監督はびっくり。
 会場の年齢層は高めの印象ですが、大人たちが元気に活動する背中こそ未来に続くことなのかもしれません。
 作品は見ていて楽しめることもたくさんあって、登場人物に共感したり一緒に考えたり感じたりとあっという間の2時間です。
 お近くで上映のチャンスがあったら是非見に行ってみてください!
 わたしはまだまだ無知だし考えが深まっていないから、これから三上監督の本で勉強したいと思います。
山梨県北杜市 50代

スピンオフ作品も観ましたが、本編は特に沖縄の方々の葛藤が描かれていて、基地の反対運動そのものも大変さと、地域内での分断やあきらめ、自衛隊の人たちとの共生など、とても複雑な問題を沖縄の人たちに押し付けていることが心苦しいです。
私は特に石垣島で若者が中心に住民投票の署名を集めたのに、それが議会に受け入れられず、条例まで変えられてしまったシーンが一番悲しかったです。
山梨県北杜市 50代


苦しかったです。なんでこんなこと、止められないんだろう。
苦しくて悔しくてたまらないです。
何を考えるとしても、すべての人が観るべき映画だと思います。
三上監督のお話もお聴きできてよかったです。
わざわざ山梨まで来ていただき、ありがとうございます。
希望はもうないのかという気持ちにもなりますが、それでも節子さんたちのように諦めていない方たちがいる。
諦めない方の願いが最後には叶うと信じて、支援を続けたいです。
山梨県甲府市 30代


一人でも多くの方に観て感じてもらいたい。
これからの日本の事を本当に大切な物は何かを共に考えてゆきたいと思える映画でした。
山梨県韮崎市 40代


講演を聞いたから映画の内容が理解できた という声やまたある友人は前作の映画より今回映画は自分のこととして捉えなければいけないという気持ちなったと話していました。
今のこの情勢の中で325人参加は大きな数字だという声もありました。
 私自身は映画が作れなかった空白の6年間の三上監督の心の迷いや悩みの話は深く心に残り、改めて 「諦めない、 忘れるフリをしない」と思いました。
山梨県北杜市 70代


これが日本のパラダイス🎶憧れの南国の島!!
私の訪れた沖縄と同じ島とは思えなかった!
これが日本国内の日常の営みとはとても信じられない!!
山梨の農家のお年寄りは毎日田んぼの様子を見に行く。
沖縄では弾薬庫の入り口に変わりは無いかと見守りに行く。
日本に米軍基地の有る地域での現状はどんなだろうか⁈
連携して声を上げる状況が起きていないのだろうか⁈
次々と疑問や不安が湧いてきて現状や問題点はもっともっと国内で共有認識を持つべきだと感じた。
山梨県北杜市 70代


沖縄本島の辺野古や高江には何度も足を運んでいますが、なかなか離島には行けずもどかしく思っていました。
素晴らしい映画。
でもその伝える現実はあまりにも酷いものでした。
山梨県北杜市 50代


一言では言い表せない思いです。
島民の安全のために自衛隊配備と言いながら、実は米国の言いなりという図式は、有害な輸入作物や畜肉、ワクチン、薬などと同じ。
政府は一人一人の国民のことなどどうでも良いのですね。
同じ日本人として、とても悔しく思いました。
山梨県北杜市 60代


以前、沖縄(宮古にも)に旅行に行った時に、米軍のことも太平洋戦争の事も何も気にせずに帰ってきてしまいました。
帰宅後、少し時間が経ってから、宮古島の自衛隊基地の問題を知りました。
知人から、沖縄行くなら見てきてほしい資料館(戦争の)もあったと言われました。
遠くの地のニュースになっていること、資料で学んだことなどは全く己の身になっていないことに気付かされました。
50歳を目前にした私も幼い頃は、小学校では戦争を題材にしたアニメ。
教会学校では夏には信者の皆さんの体験談などを聞きました。
また、朝ドラは必ず戦争の時代が入り、怖いもの、いけないものというメッセージがそこかしこにありました。
今では、そのような取り組みはとても減っているように思います。
母になり、折に触れて子どもたちには戦争についてのことは伝えてきているつもりですので。でも、今までは過去の戦争のことでした。
前述の知人からは高校生の卒業したあとの時間を自衛隊に入隊させる仕組みがあるという話を聞きました。
中学生の息子を持つ身として、恐ろしさを感じながらもどこか実感はなく、何ができるわけでもないしという、漠然とした不安があるだけの状態でした。
今回の映画(スピンオフも)をみさせて頂き、また監督のお話を聞き、本当に戦争をするための準備が整ってきてしまっていることを改めて感じました。
私はその時がきたらきちんと意思表示ができるのだろうか…。息子を差し出すのだろうか…。自衛隊の皆さんは、本当はどんなことを感じているのだろうか…。
戦場に立つ人で戦争をしたいと思っている人は、家族はまずいないはずなのに。
権力者を憎む歌の歌詞がつき刺さります。
武力を持つことの無意味さを全ての人が感じてくれることを願います。
作中の空に雲がかかっているシーン、戦雲ではなく、雲の切れ間が白いハトのように見えました。
平和への祈りを感じました。
大切なことを知らせてくださり、関係者の皆さまの努力に感謝しております。ありがとうございました。
山梨県北杜市 40代


森に囲まれた静かな場所に住んでいます。
平穏で「平和」と感じる毎日ですが、その「平和」が、誰かの犠牲の上に成り立っていることを知りました。
そしてその「誰か」の顔や声を知ってしまった今、これまでのように「平和」とは言えなくなってしまったと思っています。
国を守るためなら軍事力が必要、そして多少の犠牲は仕方ない、でも「多少の犠牲の中に私たちが入っているよね?」という女性の叫びが心に響きました。
また、自衛隊の射撃訓練の場面では激しい銃の音に恐怖さえ覚えたのですが、同時に「住民を守る」と住民の方たちに真摯に語りかける、笑顔が素敵な自衛隊員の男性のことを考えさせられました。
彼が「守る」時に何をするかと考えると、自分の死を覚悟すること、そして他国の誰かを殺すことなんだと。
山里節子さんが自衛隊基地の前で隊員たちに語りかけるシーンでは涙が溢れてきました。
「こんなことあなたたちの本意じゃないでしょう、武力なんかで守れると思ったら大間違い」。
隊員たちも山里さんの言葉に葛藤を覚えたのではないでしょうか。
島で暮らしている人たちを傷つけ、苦しめて、自衛隊員たちの命を差し出すことを前提にし、また、人と共に島で生きている動物たちも見捨てて、さらに人を生かしてくれている自然を壊してまで軍事基地を作るということに何の意味があるのだろうと思いました。
他の誰かを犠牲にしない本当の平和とは何なのかを考え続けたいと思います。
山梨県北杜市 50代


6月14日の試写会で観たときと、今回はかなり印象が異なりました。

試写会の時は、結構長く感じました。ハーリーもあれだけ必要かなとも思いました。

下地あかねさんがヤギに餌をやるシーンは涙腺緩みました。

サックスがすごく良かったです。

2回目見たときは音楽が「命の賛歌」に思えました。

2回目は、どういう訳かほとんど涙ぐんで観てました。

島で暮らす人たちの生業、生活文化、それを壊す軍事基地、この対比が見事に描かれていたと思います。

そして生活を守るために基地に抗う人々、若い人、年寄り、(とりわけ山里節子さんの歌声)、、あきらめない人々のパワーに感動しました。そして沖縄を二度と戦場にさせてはならないと強く感じ入った次第です。

山梨県北杜市 70代




カジキ漁をしている川田さんの存在感が素晴らしかったです。
漁の最中に大怪我をし、死を意識しながらも生還した川田さんを見ていて、人が自然の中で生きるということはそういうことなんだ、一瞬先に死が訪れたとしてもそれが当たり前なんだと思いました。
私たちは自然から離れてしまっているのでそれを意識することが少なくなってしまってますが、どこで生きようともそこから逃れることはできません。
それなのに、漠然とした不安から戦車やミサイルなどの軍事力を備えて死の不安から逃れようとするなんて、なんとバカバカしいことなのかと思ってしまいました。
「ハーリー」という、海を舞台にした祭りのシーンも圧巻でした。
海と共に生きていくために必要な技術や体力、智慧を競う祭りなのでしょうが、いくらそれを高めても 海では人の力は及ばない、川田さんのように、いつも死と隣合わせに生きるしかない。
だから祈る。
その祈りが長い年月をかけて具現化したのがハーリーなのではと思いました。
三上監督が舞台トークの最後に紹介してくれた言葉が印象に残っています。
「祈るだけでは平和は来ないけれど、祈りなしには平和はつかめない」。
ハーリーには祈りがあるからこそ、勝敗はあっても関わっている人みんなが幸せそうで、一方、自衛隊基地では隊員も含めて幸せそうな人がいないどころか、悲しみや怒りに満ちていました
軍事基地には「祈り」はありません。
だから人も自然も傷つくばかりなのでしょう。
それでも、人が祈りを捨てて軍事基地に頼ろうとするのは何故なのかと考えてしまいました。
映画の最後、エンドロールの横に流れる映像にハッとさせられました。
与那国島の糸数町長が何かの祭りの時に、にこやかに少年に弓を教えているシーンが映し出されたのです。
糸数町長は自衛隊基地誘致を進めてきた人物とのことですが、彼も与那国で生まれ育ち、少年の頃には大人たちから同じように祭りを教わり受け継いできたのでしょう。
その祭りを捨ててまで糸数町長が自衛隊誘致に進んでいった背景には何があるのか、軍事基地を押し付けてきた「ホンド」の私たちは考える必要があると思いました。
いろいろと考えさせられるシーンばかりでしたが、この映画は、 今まで人間が作れてこなかった新しい平和への入り口を示してくれたと感じています。
山梨県北杜市 50代


前段の昨年のスピンオフ作品と比べて、とてもやわらかく、島の人々の生き方や暮らしの一面なども含まれていて、前よりおだやかな気持ちで観ることができました。
それ故に、より「なぜ今こうなってしまっているのか…」が、とても辛く悲しく思いました。 沖縄のことに限らずですが、「NOは、NO!」という必要があり、座り込みやボイコットも一つの方法ではあるのですが、いつも最終的には押さえつけられて抱えて排除されるという形に憤りを感じると共に虚しさも感じています。
そういうこと以外の意思表示の方法が、選挙や、たとえば買い物だったりすると思うのですが,そのためにはまず何が起こっているかを正しく知ることがとても大事だと思います。
映画全般のやわらかな感じは、まずはたくさんの人に観て知ってもらいたいという三上監督の想いが込められているのかな…と思いました。
いろんな立場、さまざまな考え方があると思いますが、まずは観て知り、それぞれに考えることが必要と思います。
山梨県北杜市 40代

以前にラジオ(武田砂鉄のプレ金ナイト)で三上さん監督がゲスト出演された時に、この映画のことを知りました。
その時からずっと見たいと思っていたので、今回見ることができて、とても嬉しかったです。上映していただいて、本当にありがとうございました。
映画を見て、とても苦しい気持ちになりました。
沖縄の人たちに基地を押し付けていること、それをきちんと知らないでいたことに申し訳ない気持ちになりました。
牛歩で抵抗しているところで、ほんとだったらこんな事せずに家族で笑ってすこしてるんだ って言う言葉を聞いて、本当そうだよな、何でこんな事になってるんだと、悔しいし申し訳ない気持ちになりました。
でも、見て良かったです。
いま起こっていることをちゃんと知らないといけないと思いました。
そして、戦争の準備を急ピッチで着々と進めている日本という国に、いまの政府に恐怖と憤りを感じています。
国民って誰?その中に私たち入ってないよね、という言葉は、自分自身も守られる国民に入ってないと思いました。
たぶん今の政府は、政治は、国民を大事にしてないから。
そんな政治、嫌です。
ここはまだ戦場じゃないから諦めない、諦める理由がない という言葉が心に残っています。私ができること、いま起こっていることを知って、少しでも良くするために自分のできることを見つけて行動します。
山梨県北杜市 50代

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引き続きWEBアンケートは募集しておりますので、映画をご覧いただいた方は以下のフォームからお願いいたします。

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